Source:Best Coffee > News Author:qjroot Published:2024-07-28 18:42:49
メキシコとグアテマラの当局がこのほど明らかにしたところによると、メキシコ国内の麻薬密売組織による暴力衝突を逃れるため、500人以上のメキシコ人がグアテマラ領内へ避難した。
メキシコの報道によると、近ごろ、悪名高いメキシコのシナロア・カルテルと、もう一つの麻薬密売組織「ハリスコ新世代カルテル」がメキシコ南部のチアパス州で繰り返し衝突し、住民が強盗などの暴力被害に遭っている。さらに、犯罪者集団がチアパス州のとある小さな町を略奪し、町の全住民を追い出したという。

一方、グアテマラ当局の統計によると、現在およそ580人のメキシコ人がグアテマラ国内で避難生活を送っている。現在、グアテマラの小さなコミュニティがこれらの避難民を受け入れている。しかし、コミュニティの責任者によれば、今後数日のうちにさらに多くのメキシコ人避難民がグアテマラに到着する見込みだという。
報道によると、麻薬組織の暴力衝突によりチアパス州では少なくとも19人が死亡し、麻薬組織が若者を強引に仲間に引き入れているとの情報もあり、その中で最年少はわずか15歳だという。住民によれば、メキシコ軍と国家警備隊はすでに現場に到着しているものの、民間人を保護する措置は取っていないという。

シナロア・カルテルと「ハリスコ新世代カルテル」の衝突は、断続的に約3年にわたって続いており、その原因は両組織がこの地域の麻薬密輸ルートを奪い合っていることにある。これまでもたびたび住民の大規模な脱出を引き起こしており、近ごろになって暴力衝突が激化している。
以前、7月初旬にはメキシコのチアパス州ラ・コンコルディア市(La Concordia,Chiapas)で武装衝突が発生し、少なくとも20人が死亡した。この衝突もまた、一部の麻薬組織がメキシコ南部の国境地域の支配権を争ったことによって引き起こされたものだ。

近ごろの衝突はメキシコのコーヒー産業に影響を及ぼしている。衝突が起きている地域がメキシコ南部のチアパス州(Chiapas)であり、同州はメキシコで最も重要かつコーヒー生産量が最大の州だからだ。チアパス州には9つの地区があり、いずれもコーヒーが栽培されており、メキシコのコーヒー生産量の44%を占めている。ここには約17.8万人のコーヒー農家がおり、いずれも家族単位でコーヒーを栽培する小規模農家である。
暴力衝突によってこれらの農家は追い出され、家を離れてグアテマラへ逃れるしかなく、その間コーヒーの木は手入れが行き届かず、コーヒーの木に被害が及ぶ可能性もあり、最終的にコーヒー生産量の減少につながる。

また以前より、メキシコ国内ではコーヒー産業が気候の影響を深刻に受けていると報告されており、上半期の高温・干ばつと降雨不足により、メキシコのコーヒー栽培面積の約80%が影響を受け、業界関係者は2024/25年度の減産が最大50%に達する可能性があると予想している。今回の事態は減産の状況をさらに悪化させる可能性がある。
さらに現在、ブラジル、ベトナム、インドネシアなど世界の複数のコーヒー産国がコーヒー生産量の減少を報告しており、コーヒー価格の高止まりに影響している。メキシコは現在、世界第8位のコーヒー産国かつ第9位のコーヒー輸出国だが、コーヒーの減産と国内のコーヒー消費増加はいずれも輸出可能なコーヒー量を減少させ、同様にコーヒーの国際価格にさらなる影響を与えるだろう。

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